Thursday, June 26, 2008

夏休みの過ごし方

今日、ようやく私にも夏休みがやってきた。

本当は、先週の月曜日から授業のない期間(つまり夏休み)に入ってたんだけど、実は今日、筆記試験があったので、先週1週間はこの試験に向けて勉強する必要があったのだ。
そんなこんなで、「夏休みだ」という実感のない1週間を経て、ようやく今日の筆記試験。
出来は、というと…。…まあ、やるだけやったよ…、勘弁して…、という感じ(なんやねん、それ)。
試験中、私がうんうん唸りながら、2、3文書いている間に、他の同級生たちは1ページ、2ページくらい軽く回答していたし(汗)

この試験、もしくは授業のために、みんな、学校から指定された本を1冊読む必要があったんだけど、この本がかーなーりー、ホラーだった。
ドイツ人でさえも、「なんだか、書いてあることがややこしくって、よく分からないときがある」とか言ったてたのに、私にいたっては、「半泣きで読んだのに、分からなかったところ」が全体の半分以上を占めていた。

いくらなんでも、これじゃシャレならんので、ドイツ人の友人に説明してもらい、どうにか今日の試験と、それに先立ったレポートの提出に備えて。

先週の月曜日に私のレポート発表があって、今日が同じ授業の筆記試験。
この2つが、3月から重くのしかかっていたため、今日、試験が終わった後の開放感は格別だった。

結果はどうあれ、終わりは終わり。
これで、この4ヶ月間、常に感じていた「何をするより、勉強」という圧迫から少しは開放された感がある。
そんなわけで、家に帰ってきてまず、3時間昼寝
こんなにゆっくり昼寝できるなんて…、とかなり幸せを感じた私は、まるでノビタくんのよーだ。

で、明日から何をするか、というと。
なんのことはない。毎日、学校へ。
実は、先週の火曜日から大学の工房で研修をさせてもらっているのだ。

今、私が作っているのはHeissdrahtschneider(ハイス・ドラートシュナイダー。細い針金に熱を伝わらせて、発泡スチロールを溶かし切るもの。モデル作りに欠かせない)。
これを作ることになったのは、工房の先生からの提案で、私はてっきり、大学の備品の作るんだと思ってたんだけど…。
実は、このHeissdrahtschneider、私の私物になるよう。
研修第1日目に、自分が言ったこと(「Heissdrahtschneiderを作れ」ってこと)をすっかり忘れていた先生は、私に、「何、作りたい?家具とかでもいいよー。そういや、ベッド作った学生もいるけど、ベッド、つくりたい?」と尋ねられ、かなりびびった。

というのも、この間、散々な目にあった企業研修の面接の件を数人の友人に話したところ、私のケースはまだマシな方だったことが発覚したのだ。

同じ科の韓国人の女の子が研修した企業では、彼女は大型機械の操縦を学ぶためにその企業へ行ったにも関わらず、機械に触ることはおろか、機械を見せてもらうこともなく、2ヶ月間毎日、 掃除とゴミの始末をしていたそうだ。
彼女いわく、「言葉が十分にできないからって、機械に触らせてもらえないのは分かるけど、見せてももらえなかったのには腹がたった。もうあそこには2度と行かない」と言っていた。

ドイツ国内で研修生をしている日本人の友人も、「研修生って、企業にとっては『ただでこき使える従業員』的な存在だから。掃除もゴミ捨ても誰かがしなければならないことだし」と言っていて、「なるほどな。人生、そう甘くはないしな…」と納得したばかりだった。

そんなこんなで、気を引き締めて行った初日に、例のベッド発言。
でも、逆に今、めちゃめちゃやる気満々な私。

Heissdrahtschneiderを出来るだけ早く作り終えて、次に勉強机を作る予定。
勉強机を持っているには持っているんだけど、最近、馬鹿でかいモニターを購入したばっかで、勉強机というより、パソコン机になってしまっているので。

でも、好きにさせてもらうことに慣れてしまうと、来年の2月3月にやる予定の本当の「企業研修」の時にめちゃめちゃ苦労しそう…。
(うちの大学での研修は、1回のみなので。基礎過程終了試験までに、まだ私は2ヶ月、よそで研修をしなければならない)


07.16.2002記(06.26.2008改)

No comments: