Thursday, June 26, 2008

第3学期

大学で勉強し始めて、1年以上が過ぎた。
ドイツの大学では、日本の大学のように、全員4年で卒業しなければならないという決まりも、1年生、2年生などという学年という概念があまりない。
ただ、大学に入学した学期から何学期目にいるか、とはよく尋ねられる。
こっちでは1年に2学期あり、すでに最初の1年が終わった私は現在、第3学期目(3. Semester=第3ゼメスター。ちなみに、来年4月からは第4ゼメスター、10月には第5ゼメスターということになる)。

これからドイツの大学で勉強したい人を脅すわけではないけれど、去年、大学で勉強し始めたときは、本当に悲惨な状態だった。

語学学校の授業はちゃんと理解できていたから(と、今でも信じている…)、大学でドイツ人と同じように勉強する、ということを甘く見ていたのだ。
始まってみれば、クラスに私の私以外の外国人は居らず、他のクラスメートが出来て当然、小学生でも出来るような、「話を聞く、理解する」ことが出来ない自分に気が付いた。
語学学校では、当然のことながら、先生以外は皆ドイツ語を母国語としない外国人。
習得の速い遅いはあったけれど、日常のことやドイツ語の勉強のことなど、抱えている問題はよく似ていて、友達もいたし、ストレスと苦労はあったものの、楽しいと思える日が多かった。

去年1年は、友達も出来ず、授業も十分理解できないなか、学校に通うのがやっとだった。
ただでさえも常に疎外感を感じているのに、そのなかで1日でも学校を休むと、本当に自分の居場所がなくなってしまうかも…、とかなりオーバーな恐怖心があったから。
いつもながら、小心者な私…。

そんな私の去年の合言葉は、「2年目からは(課題がちょっとずつ)楽になる、楽になる、楽になる…(延々と続く…)」。
まるで自己催眠のように、繰り返し、繰り返し、自分に言い聞かせて、その上、友人たちにも「頼むから、来年からは楽になるって言ってー!!」と無理やり言わせていたり。

そしてやっと迎えた第3学期…。

何で、去年よりも大変なんだ…?うそつきーーーーー(泣)

今学期、私のクラスは4人の教授のプロジェクトに分かれ、それぞれ別々に作業していたんだけど、どうも、4つのプロジェクトのうち、私が選択したプロジェクトが一番大変だったらしい…。

10月の末に始まったこの課題。先週の金曜日の課題発表までの6~7週間、毎週2回ほど、なんらかの締め切りがあり、絶えず、締め切りまでの時間に圧迫され続けた。
私だけではなく、ドイツ人の同級生まで、「…もうやだ…。時間がないのに、やることがいっぱいありすぎて、なにから手をつけていいか…」と青い顔をしながら、朦朧と課題に取り組んだ日々。

結局、5人いたプロジェクト参加メンバーのうち、2人が締め切りに間に合わず、どうにか締め切りに間に合った残りの3人(私も一応この中に入る)も終わったころにはヨロヨロだった。

もっと時間があったならば、もうすこし手を加えられたところもあっただろうけど、とにかく、どうにか期限までに忙しかった課題を終わらせることが出来たことは意味のあることだと思う。

課題が終わった後、「これで、たいていの事は絶えられそう…」と言い合った私たち。

来週から、3週間のクリスマス休みが始まる。
どこか遊びに行く暇も予定もお金もないし、次の課題やらレポートやらに備えないといけないし。
多分、たまにバイト行って、家で本読んだり、部屋を片付けたりしてるんだろうなー。
とくにクリスマスと正月は、10月からはじめた新しいバイト先でおすしを売ってそうだ…。

…ふ、…ふふん。私は家族で過ごすための日であるクリスマスと正月に、幸せを売るんだー。(←やけっぱち


12.17.2002 記(06.26.2008改)

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