Wednesday, June 25, 2008

試験結果発表

ついに私の人生を決める(大げさナ…)、DSH試験の合格発表の日。
そんな日に私は…。
結果を見に行かず、家から大学へ電話をかけておりました。

私が試験を受けた大学では、長文読解、文法、ヒアリングとさらにそれに関しての質問(私の受けた時は、聞いたことをそのまま文章にする、Diktatだった)からなる筆記試験の結果がよければ、その後の口述試験は受けなくてもよいことになっていた。
他の大学でも、そういう試験方式を取っているところが多いらしい。
でも、筆記試験の成績がボーダーラインなら、口述試験を受ける必要がある。
その場合、試験結果が張り出された後で口述試験の時間を予約するそうだ。

なんで直接結果を見に行かなかったか、今は記憶に霞がかかってて思い出せナイ…。
多分、気が小さいので、勇気がなかったんだろう。

その日、試験結果を知らせてくれるという、多分大学の外国人局に何度も電話したけれど、話中だったり、誰も電話に出なかったり。
試験結果はもう、1時間以上前に張り出されているはず。
なぜ、なぜ誰も出ないーーーーー!!??とあせる一方、合格しているかも、という希望がまだ捨てきれず、2分おきくらいに電話をかけた。
やっと誰かが電話に出たのは、かけはじめてから1時間半後のこと。
電話の女性は、平均的なドイツ人事務職らしく不機嫌で面倒くさそうな対応だった。

私がDSH試験の結果が知りたいことを告げ、自分の名前と受験番号を言うと、何かを探すような気配が電話の向こうでして、そのすぐ後、「合格してます」と伝えられた。
その瞬間に、脳内麻薬がどがーんと放出されたらしく、一瞬、目の前が白くなり、直後、ものすごいハイな気分になった。

…よかった…、これでもう、机にかじりついて毎日受験勉強しなくても済む…。(いかにも、目先のことしか考えてない私らしい安心の仕方だ…)

もちろん、この1ヵ月後、こんな甘い考えは大学での課題、ドイツ人のクラスメートを前に崩壊するのだけど、それでも1年間大学入試とDSH試験合格を目指してやってきたのだから、このときの開放感は格別だった。
ここで口述試験に関しても訊くことを忘れてはならない、と訊ねてみると、筆記試験である程度の成績が取れていたので、口述試験は受けなくてもいいと言われた。
この瞬間、天狗になりそうだったのだけど、私の受けた試験が噂に紛うことなくめちゃ簡単だったことは自分でも分かっていた。

けれども、これでやっと、3年前から立てていた無謀なドイツ美大留学計画の入り口にたどり着くことができたんだなってとても安心した。

・・実は私は、電話での問い合わせがにわかには信じられず、次の日にもまた、大学の外国人局に電話で試験結果を訊いた超小心者です…。


10.02.2003 記(06.25.2008改)

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