Wednesday, May 30, 2007

じ…、自分んちに入れない…

今日、買い物から帰ってきて、家に入ろうと思ったら…。
か…、鍵が開かない…。
そういや、昨日、うちのアパートの入り口と全室の鍵が付け替えられて。
大家さんが直接、鍵のシリンダーを付け替えに来たのだけれど、そのときに「古い方の鍵はもういらないでしょう?」と訊かれて、「ああ、そうですね。持ってちゃってください」と古い鍵を渡したのですよ。

…しかし!ここでコロっと忘れてました。
実は私の部屋の入り口には鍵が2つ付いておりまして…。
私も、同居人の2人も防犯上の理由からこの鍵を2つとも閉めるようにしていたのです。
昨日、大家さんは、この2つの鍵のシリンダーのうち1つだけを交換していって、もう1つは古いままになっていまして。
私以外の同居人2人は、まだ古い鍵を持っているので、私が出かけている間に、いつも通りに2つとも鍵をしめて家を出たらしく…。

…で、家に帰ってきたら、鍵のうち1つは開くけど、もう1つが開かず、ガビーン…!
同居人もいつ帰ってくるか分からないし、携帯に電話しても応答がないし…。
仕方がないので、同じアパートの別の部屋の人に大家さんの番号を聞いて、電話をかけて。
うちの大家さん、すごーくいい人で近所に住んでるらしく、すぐに古い鍵を持って来てくれましたー。
そして、この古い方のシリンダーも新しいのと同じヤツに交換してもらえるとのこと。

ああ、夜10時すぎまで1時間以上も家に入れないのは辛かったっす…。
まだ冬じゃなくって良かったと思うべきなのでしょうが…。

Monday, May 28, 2007

堅信礼 (Konfirmation)

今日、うちのJ君の一番年下の従姉妹の堅信礼に行ってきました。
堅信礼とは、"一般的には「すでに洗礼をうけたものが一定期間の信仰生活を送ったあとで、自らの信仰を確かなものとして宣言する」という意味がある"とのことです、Wikipediaによると。
なんでも、プロテスタントでは14歳になったときにするのが普通だそう。
で、「おまえも来るか?」と訊かれ、こんなの見る機会はなかなかないだろうと思い、キリスト教徒でもないくせに参加してまいりました。

大体10人くらいの子どもたちがまとまって行うのが普通で、所要時間は2時間くらい。
14歳だっていうのに、なんでこんなにデカイんだよ!って子もいてビックリ。J君従姉妹のSちゃんは、すでに私と同じくらいの身長だけど、この中では一番小さかったし…。
堅信礼に参加してる子達は聖書の一文を朗読したり、歌を歌ったり(招待客も歌う)。全部で10曲くらい歌ったような気がします…。
はっきり言って、知らない歌ばっかだったので、口をパクパクさせてただけというのはここだけの話ですが…。

ところで隣に座ってたおじさんがすごい上手に全曲歌ってて、「すごいなー、どこの子の関係者なんだろう?」って思ってたら、この教会の牧師さんの彼氏だったらしい。
どうりで慣れてるはずだ…。
おばちゃんたちの噂の的になってて、なんとなく微笑ましかったッス。(噂になってたとはいえ、当人も隠そうとしてないし、周りも普通に受け止めてたので)

で、その後、6時間かけてのFresserei(食事会、と訳しておきます)。
食って飲んで、食って飲んで…。
日本でいう法事みたいな乗りでございました。
あー、食べた食べた!

Saturday, May 26, 2007

シュパーゲル

なんだか春を飛び越えて夏になったみたいなドイツですが(考えようによっては、冬がなかったのかも)、シュパーゲルとこ白アスパラの季節です。
この季節になると、どこのスーパーでもうずたかく積まれているし、どこのレストランに行っても今限定のシュパーゲルメニューがおいてあったり。

この間、ホントに新鮮なシュパーゲルがスーパーで売っていまして。
ちょっとでも古くなると、すぐに芯というか、皮が硬くなって、食べられる部分がどんどん少なくなるので、買って帰ってすぐに調理。
やっぱりここは、新鮮なシュパーゲルに敬意を表して、シンプルに皮をむいて、丸ごとゆでたのに、オランダソース(卵とバターでできているカロリー高そうなソース)でいただきました。

あー、やっぱり素材が新鮮だとおいしいーーー。
オランダソースってそんなにパンチのきいた味のものでもないので、下手な野菜と組み合わせるとなんだか腑抜けた味になるのですが、今回のはおいしかったですー。

で、隣で食べてたJ君の一言と言えば…。

「…緑アスパラの方が好き…」

…あなた、ドイツ人じゃーないでしょ?
シュパーゲルって言えば、ドイツの春の国民食なのに!
ドイツ人なら、白も緑もほぼ同じ味だろうが、緑アスパラに魂を売ってはならないのです…。

Friday, May 25, 2007

がさ入れ

昨日、うちの近所のビリヤード場でがさ入れがあったらしいです。
いやー、あそこ、いつも昼間から怪しい雰囲気だったし、夜には怪しげな人たちがたむろってて、「いかにも、違法っぽいです!」っていう空気が流れてたんですよ。(多分、賭博とかそれ系)
ホントに違法だったかどうかは私の知ったこっちゃないのですが、バンのパトカー7、8台に防弾チョッキ着用の警察官が15人くらいいたかな?
周りには野次馬が結構集まってて、そのほとんどがドイツ語以外(イタリア語とか、東欧辺りの言語)で電話したり、叫んだり。
別に周辺が通行止めとかになってなかったので、それほど大げさな話でもなかったようですが…。

なんだかもちょっと夜遅くって、緊迫してたなら「独占!警察24時」とかに出てきそうな雰囲気でございました。

Wednesday, May 23, 2007

CD買ったら


レジでおねえさんに

「…私ならそのCDは買わないわ」

と言われてしまいました。
おねえさん、今日は暑かったし、昼間の暇な時間帯にだったので退屈してたらしい。
もちろん半分冗談なんだけど、なんで~!ってJ君に訊いたら、「若い女が買うCDジャケットじゃないからじゃない?」って。

ロブ・ゾンビのどこが悪いというのだー!
全身真っ黒の服でも着てったら、おねえさんは納得してくれたんでしょうか?

J君いわく、「そのCDがOKならブラックメタル、デスメタルまでもう後一歩」らしいのですが、私はヘビィメタル好きだから、そっち方面には行かない予定ですから。
って、メタル系に興味のない人にとってみたら、たいした違いじゃないのかも…。

Sunday, May 20, 2007

びっくりしたこと

実はこの間、電車に乗り遅れまして。。。
ドイツの新幹線に当たる、ICEとかIC、そしてECの切符(ただし往復切符に限る)は、利用予定日の3日前に購入すると25%割引、週末を挟むとさらに25%割引になるので、早めに旅行計画を立てるとそれだけお得になるシステムなのですが、この切符の場合、指定した電車のみに有効になので、乗り遅れたらただの紙と化すわけです。

そこを乗り遅れた馬鹿者が私なのです。。。

電車に間に合うように家を出たはずだったのですが、平日用ダイヤのつもりで駅に行ったところ、休日だったので、電車がなく、ぎりぎりの電車に乗る羽目になり、IC発着駅にようやくたどり着いた時に目の前で乗る予定のICに発車されてしまいまして。
電車のホームで2分くらい呆然。。。

ここで呆けていても仕方がないので、切符の販売カウンターのおねえさんに”どうしましょう。。。”と泣きついてみました。

”ええ!乗り遅れたの?”
”しかもこれ、割引切符じゃない!どこからここまで来たの?”
”何してたの?”

と、痛い質問責めにあったのですが(普通、そこまで計画的に切符を買っておいて、電車に乗り遅れる馬鹿はいないでしょう。。。)、なんと!、無料で別の電車の切符に変更してくれた挙句に、目的駅に予定の電車よりも早く到着いたしましたー!
しかも、ICの料金でICEの切符に変更してもらえたんですよー。
日本の新幹線でいうなら、ひかりの予定だったのに、のぞみに変更してもらえたって感じでしょうか?
DBでもこんな親切な人がいるんだー、と感心してしまいました。

多分、わりと朝早い暇な時に、悲惨な顔して泣きついたのが効を奏したのだと思いますが、2度めはないでしょうな。。。
つうか、今回はとんでもなく運がよかっただけだと思うので、以後、こんなことのないように気をつけます、ハイ。

Monday, May 14, 2007

共有できないもの

この間、うちのJ君と電話で話してたら、どういうわけかカミオカンデの話になりまして。
さらにカミオカンデ繋がりで、スイスのジュネーブにある、CERNっていう物理の実験施設の話になりました。
なんでもそこには、洗濯機のドラムを100倍くらいデカくしたような、巨大な実験設備があるそうで。
物理が専門のJ君としては、ぜひとも見に行きたいんだそうな。

自然科学系の教科がさっぱりだったワタクシといたしましては、この設備というのが以下にすごいのかを丁寧に説明されたところでちーっとも分からないのですが、興奮気味にしゃべるJ君にそれを言ったらかわいそうかと思って、フムフムと聞いていたのです。

「で、そのデカい洗濯機が回転してるところを見たいの?」

って言ったところで、「…回転するわけないでしょう。洗濯機に似てるのは形だけで機能とは関係ない」とちょっとがっかりしたふうに返されました。
まあ、散々説明された挙句に、私が理解したのって「スイスの物理実験施設には馬鹿デカい洗濯機がある」ってことだけだったので。

だって、興味ないんだもん。

基本的にインドアオタクな私たちは、似たような趣味の持ち主なのです。
が、たま~にこういう共有できない興味の対象っていうのがあると、なんとなくお互いさびしくなったり。
そういうことってありますよね?

Sunday, May 13, 2007

鳥ひき肉

昨日、ドイツに来て初めてスーパーにて鳥ひき肉を見つけました。
ひき肉、うちで買わないって決めてたのにもかかわらず。うちの同居人のカワイコちゃん(死語)がかなりベーガンに近いベジタリアンなので、別に文句は言われないんだけど、気が引けてたのですよ。

鶏なのか、七面鳥なのかが書いてないので分かんないのですが、感激のあまり買ってしまいました。
豚、合挽き、牛のひき肉はあったのに、鳥だけなかったのですよ、ドイツには。(私が見てなかっただけって話もありますが…)
ちゃんとした肉屋に言って、前日にお願いするとやってくれるって話も聞いたのですが、普通のスーパーに置いてあるのは7年近くドイツにいるけど、初めて見たなー。

やった。これでつくねが作れる!
…つくね、多分作らないだろうけど、作れる可能性があるっていう事実が重要なのです。

Thursday, May 10, 2007

コントの国の人

最近読んだリリー・フランキーの本に「春先になるとコントの国の人をよく見かける」とあったのですが…。

昨日、電車で隣に座った女の人がそうでした…。
それほど満員でもない電車なのに、わざわざ4人がけの席のうち、3席まで埋まってる私の席の隣に座ってきて、40分くらいずーっと一人でしゃべってたんですけど…。
神経の病気で、突然叫んだり、周りの人をののしったりする症状が出るものがあるらしいんだけど(心療系の病気ではなくって、脳の機能障害らしい)、そういう感じじゃなかったのよね…。

どうしようかと悩んだ結果、結局、何もしなかったんだけど、ほんとはどうしたらいいんでしょうかね?

そういや、東京に住んでたときに朝、JR中央線に乗ったら、私の乗った車両だけありえないくらいすいてたことがあって。
「なんでだろー?」と思って入ったら、若いおにいちゃんがすごい大声で自作の歌を歌ってたことがありました…。
一緒にいた友達がびっくりしてその人を凝視したら、目があって、彼女のことを即興で歌い出しちゃったり…。
そういやアレも春先だったなー。

Wednesday, May 09, 2007

スーパーにて

近所のスーパーが改装されたので、ちょっと偵察のつもりで買い物してきました。
う~ん。たいして変わったようには見えないけど(確かにきれいにはなった)、微妙に買い物しやすくなってるような気がする…。
こういうあんまり気が付かないけど、進化しました(車のみたいなのを狙った改装だったのか?と思ってたところ、前方にいる、乳母車の子どもがゲホゲホ咳いていて。
隣を通り過ぎるときにちらっとそっちを見たら、咳いてたんじゃーなくって、噴水のようにリバース、そしてリバース…。

その体に似合わない(多分、2歳くらいの男の子)豪快な戻しっぷりに、周りにいた人間、子どものお母さんも含めて全員呆然。
私も、あんまりにもびっくりしすぎて、一瞬そのまま通り過ぎたんだけど、その反応は人間としてどうよ?と、せめてティッシュくらいはあるかと鞄の中をさがしてみたんだけど、見つからず…。

家に戻ってきてから、もうちょっとあのお母さんを助けてあげればよかったかな?と思いつつ、同時に小さい子どもを持つって大変だとも…。
子どもってスイッチが切れたかのごとく、突然体調を崩したりするので。

ミルフィーユの食べ方

また行ってきました、Palmengarten(パルメンガルテン=植物園)。
今回はホントのホントに卒制の参考にとカメラ持参で行ったのです!マジで。

…でもケーキ好きの私が、植物園だけで済むハズもなく、またSiesmayer Cafeでケーキを購入して帰ってきたのです…。
今回はいちごのミルフィーユにオペラ。
おいしぃ~。
オペラは私にはちと甘すぎたんだけど、ミルフィーユはうまかった…。
なかなかドイツの喫茶店では見ない種類のケーキだし、手づくりのカスタードクリームもおいしい。(スーパーで売ってるシュークリームに入ってるよ うな、カスタードはダメなんだけど、おいしい牛乳と卵とバニラで作ってあるカスタードは好物という、分不相応な好みの持ち主なのです、私)

…でもミルフィーユって食べづらいっすよね…?
ああいうパイ生地の料理なりお菓子は、見た目を十分楽しんだ後は、食べる前に容赦なくフォークでぐちゃぐちゃに砕いてから食べろっていつか斉木しげるがテレビで言ってたのに、未練たらしく、フォークでつついてたのが敗因のような気がします…。
おかげで最終的には、上から一層一層はがして、食べることになって…。
あれってやっぱり、斉木しげるのいうように食べないとダメなんでしょうかね?

Friday, May 04, 2007

赤い航路

今日、電気屋さんでウィンドウショッピングをしていたところ(根っからのオタクなので、日本では暇だと本屋、ドイツではDVD/CD置き場をウロつく習性があるのです…、私)、ロマン・ポランスキーの「赤い航路(原題は"Bitter Moon")」のDVDを発見。

うおおおお、欲しい!
最初に見たのは、確か10年位前。
大学2年か3年くらいのころに、ビデオレンタルでカセットを見つけて。
題名だけは公開当初から知ってて、確かうちの高校の先生で映画オタクとして有名だった人が、「こういう映画が津市で公開されるという事実がすばらしい」とかレヴューを書いてたのでいつか見たいと思っていたのですよ。
この映画を見たその夜、ものすごい悪夢にうなされた記憶があるので、忘れられない作品です。

倦怠期を迎えた英国人夫婦(ヒュー・グラントとクリスティン・スコット・トーマス)がこの状況を打開するために出かけた船旅の最中に、車椅子の男とその魅力的な妻に出会い、その男から、彼の妻との馴れ初め、そして現在の愛憎関係を告白される、というような内容です。
男のエゴイズムと女の怖さと、究極の愛情。

倦怠期のカップルが2人で見るとお互いを見直せる機会になるか、人間不信になるか、どっちかというような極端な内容だったような…。
そして、いつもの話ですが、男を狂わすファム・ファタール役は監督の妻、エマニュエル・セニエ。
同じくロマン・ポランスキーの「ナインスゲート」でもそうだったけれど、こういう怖い役、似合います…。

前に見たのはハタチそこそこだったから、今見たらまた趣が違うんだろうなー。
ただ、見るとすんごいブルーになる映画なので、精神状態良好の時に見ないと沈み込みそうなんだけど、見たいっす。
かなりお勧めな作品なので、チャレンジャーな方はぜひ。

Wednesday, May 02, 2007

つ…疲れた…

どうもです。
気が付いたら前の日記から半月が経過してますが…。
何をしていたかというと…。
…う~ん…、何もしてないなー…。
あ、でもアムステルダムには行ってました。
でも金なしなので、スーパーのパンやらお惣菜ばっかり食べてたような…。

さて。
(しつこいようですが)卒業試験です。
あんまりにもの進んでなさぶりに自分でもびっくりなのですが、進んでないからといって、うちの大学の教授に報告しないのもヤバいだろう…、と昨日、教授に挨拶しに行ってきました。
「まだ生きてますよ」って。
即座に「どうせなんにも進めてないんだろう」って返されましたが。
えへ。

卒業試験のヤバさもさることながら、バイトの方のノルマもたまってて、しかも今週末締め切りだったので、今日は休日を返上してバイトに向かったわけですが…。

普段なら1時間で行けるのに、今日は3時間かかりました…。
電車に乗ってたら、突然、警察官のおじ様方が大量に乗ってきまして。
隣の車両に移るように言われ、仕方なく隣の車両に移動。
そこから2駅目で警察官の指示の意味がわかりました…。

すげぇ数のネオナチ。こんなにいっぱいいるのを見たのは、テレビ以外で初めてだー。
100人くらいいたと思われます。
ネオナチも性質が悪いのですが、ここに血のケの多い左派のおにいちゃん、おねえちゃんがたが絡むと、さらにとんでもないことになるわけで。
それを見越して、ネオナチ集団と一般客が接触しないように警察が出動して、彼らを乗せるための電車車両を空にして待ってたという話。

しかしその直後、電車のトラブルが発生し、電車がストップ。
結局、この駅から家に帰ることも、バイト先に行くこともできずにで1時間以上待たされて…。
バイト先についたころには、夕方になっておりました…。

初めて見たネオナチ集団は、警察官にかこまれて、まるで羊飼い犬に誘導される羊のようでございました。
で、みんな黒い服なのね。
…ただ小銭を稼ぎたかっただけなのに、2時間も足止めくった私もかわいそうですが、なによりかわいそうだったのは、このために休日返上で借り出された警察官の人たちとだったような…。
あと、家から出られなかった地元の人たちとか?
そして、警察犬かな?
轡をはめたシェパード君たちが20頭くらい、この暑いなか動員されておりました。