Thursday, May 25, 2006

ドイツ人と色

昨日、研修先で来年の春夏製品用の色に関する、デザイン部内のミニ会議がありました。
この色のコンビネーションを決めるのは、デザイナーのお姉さまで、この案をもとにデザイン部部長と打ち合わせされた上で、会社の全体会議にかけられて、最終決定がなされるわけです。

で、いくつかの案を見せられた上で、研修生である私たちにも「どれがいいと思う?」と振られたわけですが…。
どこがどう、と具体的には説明できないのですが、どれもこれもとにかく微妙でビミョーな色合いだったのですよ…。
「某老舗フランス系のかばん会社が出してる、カラフルなライン!ああいうダメなやつにはしたくないの!」と、デザイナーのお姉さま。
確かにアレはワタクシの趣味ではないのですが、この色合いも私の趣味ジャーなかったな…。
何も言(え)いませんでしたが…。
だって、前に、うちの上司が「お客さんっていうのはね、はっきりしない色のカバンを見て、欲しい!って言わないんだよ。淡いパステル系の中間色を10個見たところで、『それで、赤いヤツはどこ?青いのは!?』っていうんだ」と言ってたのを聞いて、すごく納得したの思い出したから。
「だからドイツ製品の色ってどぎついんだ!」ってね。
でもでも、ドイツで売るものなので、ドイツ人の趣味に合わせるのが一番いいかと思うのです。

ただ、こっちで意見を言わないのは馬鹿の証拠なので、「あなたはどう思うの?なんで何も言わないの?」と不審な顔をされてしまいました。
ただでさえ、変わった日本人だと思われているのに、その上無礼者にもなりたくなかったので、何も言わなかった私。(だって、「そんなこというのなら、あなたが色を決めなさいよ」と言われても、できないし)

ただの小心者ですか?

Modischって?

先週、研修先で「あなたの作品はおしゃれ(死語?)じゃない!もっとモード雑誌を見たらどうだ!」と言われてしまいました。

たいしてオサレさんでもないワタクシでございますが、毎日アイロンかかってないシャツに、マッシュルームな髪型でいらっしゃるドイツ人なお方に言われたことにショック。

失礼なのは、どっちだったんでしょうか…?