Tuesday, January 24, 2006

オーストリアにて

オーストリアの剣道のおとついの夜にドイツに戻ってきました。
現地は思ってたよりも寒くなかったです。
でも、やっぱり雪積もってたけどね。

さて、ハリー君とうちのJ君、そして私の3人で往復10時間以上の旅になったわけなのですが、かわいい顔した中身おっさん・ハリー君の大活躍でございました。
行きも帰りも1人で喋りっぱなし。
私もよくしゃべるほうですが、ハリー君には負けます。
帰りは剣道のみんなでレストランに行ったのですが、そこでもオーストリア人相手に2時間独演会状態で、その後、私達を相手に車中で5時間以上…。
オーストリア在住の剣道のK先生は「…彼、典型的なドイツ人だよね…。よくしゃべる」とおっしゃっておられました。

…いや…!先生、ハリー君は特別です!
確かにドイツ人、議論好きで「そんなこと、自分で考えろよ!」ってことまで突っ込んで訊いてきたりするけど、独断と偏見に満ちたことを滝のように喋り続けるのなんて、私の知ってる中では剣道コーチ・Fさんとハリー君ぐらいっすよ!

…しかし、K先生、Fさんのこともよく知ってるから、いまいち説得力がなかったようです…。
そして、K先生、Fさんのことが苦手らしく、私達3人とは微妙に緊張感のある距離をおいてらっしゃったような…。
「Fの道場から来てる連中、要注意」みたいな…。

実は過去にも似たようなことがあって、ちょっと悲しい。
確かにFさん、好き嫌いのはっきり分かれる人なのですが、Fさんと交流があるだけで、私を警戒する人もいるみたいです。
まあ、逆に私も、私が苦手な人と大の仲良しの人に知り合ったら、最初は警戒するだろうけどね。

さて、セミナー自体はかなり実りあるものだったと思います。
基本のみをきっちりやるスタイルでした。
でも、基本ってホントに大切なもので、基本が出来てなかったら応用なんてできないし。

しかし、もう1つ気になったのが、参加者のオーストリア人たちが、自分達の道場仲間で固まってばかりだったところです。
これはでも、道場のカラーによるみたい。
オーストリアの某L市から来てる人たちはかなりフレンドリーな人たちだったし。
まあ、参加者の半分くらいがお隣のチェコから来てて、ドイツ語が喋れない人たちだったのだけど、私達は同じドイツ語を喋るんだから、もっと交流があってもいいのに、と思ってしまいました。
そんなわけで結構な疎外感を感じてしまいました。

それから、オーストリアのドイツ語。
ドイツのものとかーなーりー違います。
オーストリア人同士で話してるとほぼ聞き取れませんでした。
オーストリアの人が何か言ったのが分からなかったので、ハリー君とJ君に後で訊いてみたら、2人とも何言ってるか分からなかったそうな…。
あんまりにも言ってることが分からないから、こっちの言うことも通じてないのかと思ってしまったり。
そうしたら、ちゃんと私の言ったことを理解してくれてるので今更ながらびっくりしたこともあったなー。
オーストリア人に言わせると、ドイツから来てる人たちを話すときはかなり神経を使って、標準ドイツ語を話すようにするそう。
…それでもたまに分からないくらい訛ってるんだけど…。

そこで、うちのJ君が言ったのが「なーんかさー、外国にいるって気がするんだよね。言葉も違うし。結構疎外感もあるし…」。

イヤ、アナタ、ここ外国ですから!
そーんなこと言ってるからドイツ人はオーストリア人とスイス人に嫌われんだよ!

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